12月20日に起こったこと
常に警備員に監視されている早大キャンパス
1.2005年12月20日午後・早稲田大学文学部キャンパス
12月20日の昼ごろ、東京都新宿区の早稲田大学文学部キャンパスで、ある青年がビラ撒きをしようとしていました。ビラの中身は、2001年7月31日の早大キャンパス内サークル部室強制撤去以降行われている、早大当局による言論弾圧、集会破壊に抗議する行動を告知するためのものです。学内に入りふと気がつくと、彼はどこからともなく現れた7〜8名の文学部教員に取り囲まれていました。彼はそのまま警備員詰所に連行、軟禁された上、第二文学部教務担当教務主任らが導入した牛込警察署の警察官によって"建造物侵入"の容疑で逮捕されてしまったのです。
2.ビラを撒いただけで逮捕されてしまう早大文学部
最近、早大文学部では、大学本部の学生部・総務部ですら呆れ果てるような暴力的な言論弾圧・学生管理が行われています。例えば、教員が身分証・学生証の提示を求め、応じない場合は暴力的に学外に追い出される、というようなことも頻繁に行われていますし、2004年には、サークルの新入生勧誘活動中に学内で飲み会をしていたある学生を脅迫の上、無期停学処分にしています。早稲田では、学生のみならずOB・OG、他大生、社会人、高校生、近隣住民まで、自由に出入りし交流してきた伝統を持っているのですが、文学部教員たちは暴力性をむき出しにして異質な者を徹底的に排除しようとしているのです。そしてついに今回、大学教員自らが学内に警察権力を導入する事態に至りました。大学の自治や、「言論表現の自由」を守らなくてはならないはずの彼らが、みずからそれを破壊する愚行を犯してしまったのです。青年はたった一人で学内にいました。多人数でよってたかって威圧し、警察に引き渡す必要があったのでしょうか。
3.大学本部も関知せず、緊急性もない警察権力の導入
2005年12月22日、この問題についての見解を早大本部に問いただすため、藤井学生生活課長と面会しました。藤井課長の回答は「学生部は通報に関知していない、俺はそもそも現場にいなかった」というものでした。大学自治の破壊につながる警察権力の導入が、理事会・総務部・学生部の決定なくして、一学部の教務担当者の独断で行われたわけです。このような事態は、長い早稲田大学の歴史の中で一度も無かったことです。
また、福田学生部職員は「緊急性があったと文学部が判断すれば、通報は可能」と述べていますが、そもそも青年は第二文学部学生副担当に妨害されてビラを撒くことすらできない状態でした。そればかりか、今まさに学生副担当によって門の外に追い出されようとしていたわけですから、緊急性などあるわけがありません。
4.なりふりかまわぬ言論弾圧

鬼気迫る弾圧
青年が撒こうとしていたビラは、2005年7月22日に行われた集会が、数十名の早大教員・職員によって妨害されたことに対する抗議行動へのよびかけでした。文芸批評家・近畿大学教授の絓
秀実さん、映画監督・脚本家の井土紀州さんをお招きした集会に乱入してきた教職員たちは、立て看板を暴力的に破壊し、聞くもおぞましい差別的な罵詈雑言を浴びせかけ、乱暴狼藉の限りを尽くしていきました。ここ数年、早大教職員による必死きわまりない集会・言論活動の破壊が横行しています。彼らの原動力になっているのは、2001年7月31日の部室封鎖反対闘争のトラウマと言っていいかもしれません。数千人を結集する大きな運動になってしまった7・31闘争の再来を心の底から恐怖し、今のうちからあらゆる芽を摘もうと躍起になっているのです。彼らは講義や演習などで「言論表現の自由」の大事さについて日々力説しているはずですが、その実際の行動を見れば単なる自由の破壊者でしかないことは明白です。
5.教員に対しても行われている弾圧、不当なレッテル貼り
そればかりではありません。文学部や法学部の一部教員たちの行動は、学生や批判的サークルに対する直接的な弾圧から、それらを支援する教員、大学本部の方針に少しでも異を唱える教員を根絶やしするための嫌がらせ・弾圧・処分にまでエスカレートしています。改革反対の学生を支援する教員を教授会でつるし上げたり、その処分を画策したりするばかりか、最近は理事会に異議を唱える教員は全て「テロリスト」、「特定政治党派のシンパ」だとレッテル貼りされるような風潮が全学部の教授会に蔓延しています。警察を導入した第二文学部教務主任は、逮捕された青年をある政治党派の活動家だと決め付け、その党派名を連呼していました。全く事実に反することで、ほとんど妄想の域に突入しています。改革に異議を唱える教員と学生への徹底したレッテル貼り・つるし上げが早稲田大学を著しく息苦しくしているのは、言うまでもないでしょう。
6.早稲田だけの問題ではない
また、12月に入ってからのビラ撒き妨害の際には、文学部のある教員が「高裁判決見ただろう?」と立川反戦ビラ訴訟に対する不当な有罪判決を引き合いに出して露骨な脅しをかけてきていました。明白な言論弾圧事件をちらつかせて恫喝するという卑劣さにはあきれはてるばかりですが、このことからも今回の青年の逮捕が、立川の事件をはじめ全国各地で行われている市民運動・学生運動破壊と連動した、極めて悪質な政治的処分であることは明らかです。この事態を看過すれば、ビラも撒けないばかりか、言いたいことも言えない社会・大学になってしまうことでしょう。早大当局の謝罪をなんとしても勝ち取らなければなりません。全国の皆さまの、連帯・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
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